SOUND DESIGN
防音設計
設計中に音のことで悩んだら
近年、住宅の快適性や満足度への関心が高まり、設計段階から防音・遮音対策について詳しく確認されるお客様が増えています。また、公共施設や音の発生する施設の新設時には、周辺住民から説明を求められるケースも少なくありません。しかしながら、防音設計は専門的な知識や経験が求められる分野のため、音に関する設計を得意とされていない設計士様にとっては、不安や負担を感じられることもあるかと思います。実際、十分な検討が行われず、引き渡し後にクレームへと発展する例も見受けられます。そこで私たちは、防音・遮音に関する設計業務に特化した外注サービスをご提供しています。必要な部分だけをお任せいただくことで、安心・確実な設計をサポートいたします。
適切な防音仕様を防音専門の設計士がご提案させていただきます。
防音を考えた建物を新設する場合には、一般的な設計業務とは違った制約があります。
リスクや制約についても丁寧に一つ一つご説明させて頂き、進めてまいります。
〈 防音設計のメリット 〉

防音仕様の決定と
その根拠がご確認頂けます。
壁を厚くすれば遮音が出来ることは当たり前ですがどのような音を防ぐために「どの程度厚くすれば有効か」を計算によって予測し、ご提案いたします。
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何も考 えず対策するより
コストを抑えることが出来る。
音の大きさを予測し、設計するためコストパフォーマンスの良い対策が可能です。基本設計が完了している場合にはコストダウンの案を選定することにも役立ちます。

設計から施工まで
お任せ頂けます。
防音工事はその専門の職人が作業しなければ狙った遮音性能が出ない場合もございます。そのため、防音部分だけを弊社にご依頼頂くことも可能です。
FLOW
防音設計の流れ
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NO.01
音の大きさや種類の分析
現地調査と騒音計による正確な測定で音の種類を確認
音に関するお悩みは実にさまざまで児童施設、商業施設の一角など、音の発生源や性質が多様である施設では、「どのような音に対して」「どこに」「どの程度の遮音が必要か」といった判断が難しいこともあります。また、道路交通騒音などの場合には、「どこから音が入ってくるのか」が断定が難しい場合もございます。弊社は、まず対象となる音を測定し、「どのような音が問題になる可能性があるか」を分析。その上で、新たに計画されている建物において、音がどのように広がり、影響を及ぼすかをシミュレーション。科学的根拠に基づいた設計提案へとつなげていきます。経験と知識を活かし、音の不安を「見える化」し、確かな防音・遮音対策をサポートいたします。

NO.02
音の予測と計算
調査結果と現状の仕様から防音の弱点を探す
測定データなどをもとに、新設建物での音の影響をシミュレーションしていきます。商業施設などの場合には「ここはうるさくても良い」「ここは静かにしたい」など細かな要望が発生するため、この音の大きさを細かく調整し、最も適切な遮音性能を割り出します。この窓の使用は「T-3」やこの建具は「T-1」でも良いという、遮音性能を確認していきます。どうしても静かにしたい箇所では「T-4」の建具を入れるなどして、静音性を高めていきますが、二重窓になることがデザイン的にNGが出た場合でも「静かになる根拠」や「静かにならない根拠」を示すことができるため、検討も円滑となります。
〈 シミュレーションの例 〉

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NO.03
防音工事
防音設計に基づく、防音施工
壁面、天井、床の防音仕様が確定したら実際の施工へと繋げていきます。手前の検討段階では「T-3」などの性能での検討でしたがメーカー・品番の選定や実際の取り付けのイメージまでお客様とお打ち合わせし、弊社の方で防音に関連する部分は防音施工をさせて頂くことも可能です。
よくあるご質問
金額はどの程度、かかりますか?
測定で15~30万円、シミュレーションを実施すれば15~30万円となります。測定の実施が難しい場合には省略したり、工事までご依頼頂ける場合にはシミュレーションを減額する場合もございます。
質問
回答
防音の仕様はどのようなものがありますか?
質問
部屋内側の壁面でいうと、プラスターボードの厚みや枚数、グラスウールを充填するか否か、壁の立て方(固定壁・浮壁)、外壁とのクリアランスなどで遮音性能調整します。
回答
防音のためにどのような制約がありますか?
質問
1件1件異なりますが、大きな音を遮音するには、部屋を密閉できる必要があります。また、開口部は弱点になることが多いので窓は二重窓を提案させていただくことがございます。
回答
防音以外の設計業務もお願いできますか?
質問
創和防音の母体は株式会社創和設計(一級建築事務所)です。 https://sowasekkei.co.jp/
一般的にな建築から特殊なアンテナの設計まで幅広くカバーしております。
回答
CASE
事例の紹介
CASE
建物の影響について
周辺住民との関係性
住宅がいくつか立ち並ぶ場所に、施設の建設を予定。特別大きな音が鳴るわけではないが、施設の特性上、軽微な音が発生する。周辺住民より、その音が周辺に影響がないことを証明することを求められため、弊社にご依頼頂きました。運営中の他施設において測定を実施し、発生する音の大きさを確認、その後、新設建物でのシミュレーションを実施し、建物の仕様を決定、防音施工まで弊社が担当しました。
POINT 01
用途地域と規制基準値
用途地域(ようとちいき)とは、都市計画法に基づいて市町村が定める土地の使い方のルールです。建物の種類や大きさなどを制限することで、住みやすい街づくりを目的としています。その用途地域ごとに、周囲の生活環境を守るため「どのくらいの音までなら出してもよいか」が規制基準値として定められています。周辺住民の方へご説明において、この値が非常に重要となります。
POINT 02
防音の弱点とその対策
騒音対策において弱点は「開口部」です。窓・排煙窓・吸気口などが例として挙げられますが、住宅などにおいては「二重窓」で対策することが一般的です。しかし、商業施設など法人様所有の建物では、施設の特性によって窓の対策が出来ないことがほとんどです。基本設計後のシミュレーションにおいて、開口部における弱点を発見し法令上問題が無ければ「窓自体設置しない」「窓の位置を変える」「窓の大きさを可能な限り小さくする」ことで騒音のレベルを少しでも小さくなるように設計します。
POINT 03
騒音シミュレーションの意味と弱点
一般的な騒音対策をするだけであれば、基本的にはシミュレーションは必要ありません。「壁・床・天井の遮音性能を上げる」「騒音の大きさ自体を抑える」などで大体のものはクレーム発生を回避することが可能です。騒音シミュレーションは「防音対策の根拠の説明」を求められた時にその力を発揮します。しかし、いい面ばかりではありません。シミュレーションは非常に複雑な計算のため、納期は3週間〜1ヶ月がかかり、開始後は開口部などの仕様は変更することができません。そのため「急遽、窓が必要になった」などは考慮することができない場合もございます。