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WORK 09

マンションの騒音対策

隣のお部屋の音が筒抜けになっているとのことで、ご相談頂きました。壁面の推定遮音性能はD-25(25dB減衰)会話の内容も聞こえる状況でしたので、壁面解体後、グラスウール充填と増し張りによる遮音工事を実施。D-35(35dB減衰)2ランクアップを目指しての工事を実施しました。工事の結果、簡易的なテストでは目標値に達しており、お客様に非常に喜んで頂けました。

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BOUON PLAN

天井からの音の回り込み

間仕切り壁の遮音性能を検討する際に特に注意すべきポイントの一つが、「音の回り込み」です。これは、壁そのものの性能だけでなく、音が天井を経由して回り込んでくるケースを想定する必要があるという点です。

たとえ壁自体の遮音性能が非常に高くても、天井から音が漏れたり回り込んだりしてしまうと、せっかくの性能が十分に発揮されず、遮音効果が大きく損なわれてしまいます。

このような理由から、遮音対策を効果的に行うためには、壁だけでなく天井も含めて、総合的に工事を行うことが重要です。壁と天井の両方を一体として考え、遮音計画を立てることが、確実な遮音効果を得るための基本となります。

今回は声の対策

騒音と一口に言っても、その種類はさまざまです。人の話し声や子どもの声、テレビの音、楽器の演奏音など、音の発生源によって特性も対策方法も異なります。

今回のケースでは、主に「声」に対する遮音対策を目的としていたため、ドラムや大音量のスピーカーのような非常に大きな音が発生する状況は想定されませんでした。そのため、音の回り込みのリスクが比較的低く、効果とコストのバランスを考慮した上で、壁面のみの遮音工事にとどめ、天井部分については工事を行わない判断となりました。

ただし、これはあくまで例外的なケースです。一般的には、壁だけを遮音しても、天井から音が回り込んでくることが多く、十分な効果が得られない可能性があります。

そのため、弊社としては基本的に、遮音工事を行う際には壁と天井の両方を一体的に対策することをおすすめしております。確実な遮音性能を得るためには、空間全体を考慮した計画が欠かせません。

工期    約2日           費用    約50万円

使用用途  居室          所在地     大阪府

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