騒音対策
防音リフォームの方法を解説

住宅の遮音性能は非常に満足度が低い
日本の防音性能への意識は非常に低く、一般財団法人 住宅改良公社の調べによると、賃貸住宅においては43%、つまり約半数の方が「遮音性」に関して不満を持っています。分譲マンションや一軒家においても、弊社には多くのご相談をいただいております。住む人の快適性はもちろん、近隣住宅への配慮の観点からも、遮音性の高い住まいを求める声がますます高まっています。防音室までは導入できないが、少しでも対策したいというお声に応じ、様々な対策をご提案しております。
室内に侵入する騒音の経路とは?
住宅において「外部騒音」がどこから侵入するかを正しく理解することは、効果的な防音対策の第一歩です。下図は、典型的な戸建て住宅や集合住宅において、騒音が侵入する主な経路を示したものです。
1. 窓からの音の侵入
開口部は音が最も侵入しやすい箇所です。特に単板ガラスやアルミ製サッシは遮音性能が低く、車の走行音や人の話し声がそのまま室内に届いてしまうケースもあります。遮音性の高い複層ガラスや防音サッシへの交換が有効です。
2. 壁を通じた音の透過
外壁を透過し、音が室内に入ることも当然、考えなければなりません。。木造の住宅では、コンクリート構造に比べて音が通りやすい傾向があります。グラスウールやプラスターボードの重ね貼りにより、遮音性能を向上させることが可能です。
3. 床下からの音の回り込み
建物の構造や床下の空間を通じて、隣室や外部から音が回り込んでくることがあります。古い木造戸建ての場合、床下通気口が設けられており、壁や窓を対策しても床下から音が抜けてくる場合があります。
創和防音は専門スタッフが騒音の原因や大きさを調査します!
創和防音では現地調査に経験豊富な遮音・防音専門のスタッフがお伺いします。
お客様のご要望をしっかりヒアリングし、必要に応じて様々なパターンのお見積もりを作成し、ご提案します。
騒音対策 遮音工事のメリット
騒音は、お客様ご自身が気づかないうちに、思いがけない場所から侵入してきます。例えば、「窓」「床下」「天井」「換気扇」などが、その代表的な経路です。弊社のスタッフは豊富な経験をもとに、騒音の原因を迅速に特定し、最も効果的な対策をご提案いたします。一般の工務店に依頼された場合、多少の騒音低減は期待できるかもしれませんが、同じ費用をかけても、得られる効果には大きな違いがあります。さらに、たとえ同じ施工内容であっても、防音の専門知識と独自のノウハウを持つ弊社なら、仕上がりのクオリティに確かな差が生まれます。
防音のノウハウと長年の経験
デメリット
もございます。
説明の上、ご理解ご納得いただき進めてまいります。
騒音に悩まれている方は防音リフォームで全て解決すると考える方もいらっしゃいますが全ての音が完璧に遮音されるわけではありません。デメリットもしっかりご説明し、ご理解とご納得の上で工事を進めていきます。
騒音対策 遮音工事のデメリット
外部騒音の中でも、設備系(工場の騒音や大型の換気扇など)の騒音は低周波(非常に低い音)が含まれます。低周波を遮音することは非常にハードルが高く、既存の壁への増し張りなどでは防ぐことは出来ません。防音室と同等の対策をしてやっと止まるかどうか…という騒音になります。
どうしても防ぐことの出来ない騒音があります。
戸建てにお住まいの方が車の走行音が気なっていたケースでは、二重窓により車の走行音は気にならなくなりましたが、お子様が2階で走り回る音がよりクリアに聞こえ、やかましく感じてしまい、別の工事を検討することになったケースもございます。外部騒音は室内騒音をマスキング(気にならなく)していることがあり、他の騒音が現れる場合がございます。
一つの騒音を止めると、他の騒音が気になることがあります。
CASE STUDY
騒音対策 防音リフォーム事例
CASE01
戸建て 目の前の道路を車が走る音がうるさい
新築で戸建てを購入、工事が終わるのを今か今かと待ち侘びていたお客様でしたが、いざ住んでみると家の前の道路が夜中でも非常に交通量が多く、トラックなども頻繁に通るためうるさくて眠れない。新築を買ったばかりなので当然、引っ越しなども出来ず困っているのでなんとかして欲しい。
防音リフォームの内容
室内の騒音レベルは約60dBで、やや騒がしく感じられる環境でした。新築のため、壁面の遮音性能はしっかりと確保されていましたが、どうしても開口部の遮音性が弱くなりがちで、そこからの音の侵入が主な原因となっていました。幸いにも、換気扇には特殊な換気方式が採用されており、騒音の影響を受けることはありませんでした。そのため、対策としては道路に面した窓を二重窓にするだけで十分でした。
施工箇所 インナーサッシ取り付け(二重窓)
お客様請求額 約30万円
工期:約1日
防音リフォームの内容
CASE02
工事の騒音がうるさくて眠れない
中古分譲マンションを購入から数年後、隣にビルの建設が始まった。日に日に大きく感じる騒音で、ややノイローゼ気味に。行政などに相談もしたが改善されず、自宅を防音リフォームすることを決意
室内の騒音レベルは約65dBで、騒がしく感じられる環境でした。工事をしている方向の窓は二重窓で対策可能でしたがお客様が他の騒音もシャットアウトしたいとのことで増し張り(石膏ボードの追加)も施工しました。工事後はそれまでが嘘のような静かな環境となり、お客様も大変満足されていました。
施工箇所 インナーサッシ取り付け(二重窓) 壁・天井の増し張り
お客様請求額 約70万円
工期:約5日
CHECK POINT
防音工事前のチェックポイント
CHECK 01
音の種類を確認
空気音なのか、振動なのか
騒音には空気伝搬音と個体伝搬音の2種類が存在します。例えば、テレビの音が隣の部屋から聞こえてきた場合には、音が壁を通って聞こえてきていることになります。こちらが空気伝搬音と呼ばれ音量にもよりますが遮音壁などで遮音が可能です。
足音などは遮音がかなり難しい
空気伝搬音とは別に、例えば上の階で子供飛び跳ねている音が聞こえた場合、振動が躯体を通して伝わっているということになります。こちらは「ドシ ドシ」といった衝撃音のような音が特徴で、一般的な遮音の方法ではなかなか防ぐことが出来ません。
CHECK 02
CHECK 03
音の方向を確認
外部から?内部から?
同じ騒音でも、方向によって対策方法が変わる場合がございます。例えば、北の方角から外部騒音が聞こえてきた場合には東と西の面も対策することが有効です。騒音に対して「コの字」になるように施工するイメージです。
行政への相談は可能か?
役所には相談窓口が設置されています。
集合住宅の部屋と部屋の間での騒音問題などではなかなか難しいですが、戸建ての騒音問題の際、騒音源が事業者などの場合には、まずは行政に相談することをおすすめします。時間帯によって、騒音の大きさが設定されているため、それを上回る騒音が出ていた場合には行政の方でご対応頂けるケースもあります。
さらに
細かく
現地調査の際にはスタッフが細かくチェック!
なかなかご自身でチェックが出来ない場合でも、創和防音までご連絡頂ければ調査・お見積りまでを無料で承っております。当然、無理な営業などは一切致しません。お客様のご予算に合わせたご提案も可能です。
HOW TO BOUON
防音リフォームの施工内容
「増し張り」とは?
→壁を分厚くして遮音性能を高めます。
既存の壁を二重にするイメージの工事です。一般的な住宅では、躯体(建物の骨組み)の内側に壁面がありますが、この内側の壁は石膏ボードまたは木材で構成されています。この壁に石膏ボードを1枚〜2枚追加することで重量を持たせ、遮音効果を得ることができます。
「二重窓」とは?
→窓を二重にし、遮音性能を高めます。
既存の窓にもう1つサッシを追加して二重にしたものです。いくつかの制約はありますが、比較的容易に取り付けることができ、外からの騒音(車の音など)には非常に有効です。騒音対策を考える際に、まず最初に検討する対策です。
お見積もり
現地調査
無料
防音専門業者でも、見てみないと分からないことも。
騒音問題のほとんどが一つの原因ではございません。「窓から」「床下から」「壁から」様々な原因により騒音問題は発生しています。お客様にお調べいただき、原因がはっきりしている場合にはお電話でのご相談である程度の結論が出る場合もございますが、ほとんどのケースが現地調査してみないと分かりません。調査やお見積りは無料で行っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
お客様への留意事項
増し張りによる対策では大きな音を防ぐことはできません。
増し張りによって期待できる効果は、外からの騒音や簡単な対策には有効ですが、大きな音を出す楽器(グランドピアノ、アップライトピアノ、金管楽器、木管楽器など)の対策としては不十分です。楽器の演奏や大声を出すような環境を想定している場合には、防音室の導入を検討されることをおすすめします。
防音シートによる遮音工事は受け付けておりません。
一部の見積もりサイトでは、遮音工事の際に「防音シート」による対策を推奨している場合もございますが、創和防音の施工においては十分な効果が認められないため、工事自体の受付を行っておりません。