
WORK 12
マンション 窓の防音
兵庫県神戸市灘区のマンションオーナー様からのご依頼で2部屋の既存冊子の交換とインナーサッシの取り付け工事をしました。築40年で一度もサッシを交換していないこともあり、経年劣化や汚れが目立ちましたが、交換により美しく、遮音性も非常に高いものとなりました。
工期
1日
リフォーム内容
既存サッシ交換(カバー工法)
インナーサッシ取り付け
金額
1,100,000円
場所
兵庫県神戸市灘区

after

before
既存サッシの交換による遮音性の向上
古いサッシは、長年の使用によってパーツが劣化したり、サッシ枠そのものが歪んでしまうことで、どうしても隙間が生じやすくなります。サッシにわずかな隙間があるだけで気密性・遮音性は大きく低下してしまいます。
一般的な住宅用の窓はT-1以下の性能であることが多く、遮音性能はおおよそ20〜25dB程度とされています。しかし、経年劣化が進むと20dBを下回るケースもあり、その場合は車の走行音や通行人の声がほぼそのまま室内に届いてしまい、静かな空間を保つことは困難になります。
こうした状況に効果的なのがカバー工法による既存サッシの入れ替えです。外壁を壊す必要がなく、既存の枠を活かして新しい高性能サッシを取り付けられるため、短工期・低コストで遮音性を大きく改善できる点が大きなメリットです。
インナーサッシを追加することで更に遮音性がアップ
外部騒音の解決方法として最も一般的に検討されるのが「二重窓」の設置です。各メーカーから断熱性や遮音性を高める様々な製品が販売されており、工事は通常「建具屋」と呼ばれる窓やドアを専門とする業者が担当します。
では、防音工事を専門とする弊社のような業者はどのような役割を果たしているのでしょうか?
実は、窓の防音性能を高めるには「ガラスの組み合わせ」が非常に重要です。合わせガラスや複層ガラスなど種類は多様ですが、選び方を誤ると期待した遮音性が得られない場合があります。創和防音では、既存サッシや新規サッシの厚みをもとに、遮音性能を数値で計算し、最適なガラス構成を選定します。これは専門的な知識と経験が必要であり、単に窓を取り付けるだけでは解決できない領域です。 つまり「窓を取り付ける建具屋」と「音を計算して最適化する防音専門業者」とでは、役割が大きく異なるのです。
既存サッシとインナーサッシを美しく見せる工夫

一般的には、既存サッシとインナーサッシの「芯」をわずかにずらして納めます。これは、開閉時に手を入れやすくし、指挟みのリスクを避けるためです。
本件ではオーナー様との打ち合わせを重ね、二つのサッシ間のクリアランス(間隔)を適切に確保したうえで、室内側から見付けラインが揃うように位置を最適化しました。操作性と安全性を担保しつつ、施工後に美しく見えることにも配慮した納まりです。創和防音は案件ごとに条件を精査し、最もバランスのよい設計・施工をご提案します。
カバー工法による、短工期・低予算化
RC造(鉄筋コンクリート造)の建物において、外部サッシを交換する場合は、従来コンクリートの切断など大掛かりな工事が必要でした。そのため工期は数日、費用も高額になるのが一般的でした。
しかし近年は「カバー工法」が普及したことで、既存の枠を活かした短工期・低コストの施工が可能となっています。これにより、従来なら数日かかっていた工事が最短1日で完了し、費用も大幅に抑えられるようになりました。

お施主様のコメント
工期が非常に早く、あっという間に終わりました。見た目のところも美しくなり、満足しています。今回は空室を中心に工事を依頼しましたが、これだけ早く工事が完了するなら、入居者のいるお部屋も考えたいなと思います。
担当者のコメント
カバー工法によるサッシ交換は、スピードが早いだけでなく、作業スペースさえ確保できれば室内の養生も大掛かりなものを必要としません。そのため、入居者様にとっても負担が少なく、ストレスのない工事が実現できます。今回は「仕上がりの美しさ」「入居者様の快適性」「オーナー様の負担軽減」を意識した計画を行い、入居者様との事前打ち合わせや近隣へのご挨拶も弊社担当者が代行いたしました。結果として、非常にスムーズで円滑な工事を実現できたと自負しております。







