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完成したドラム・カラオケ防音室

WORK 11

ドラム・カラオケ用 防音室

大阪府枚方市の店舗オーナー様よりご依頼をいただきました。現状は居酒屋として営業されていた店舗を、カラオケやドラム演奏が楽しめる音楽BARへとリニューアルしたいとのご要望でした。今回のプロジェクトでは、カウンターの造作や内装レイアウトの設計、壁紙などの仕上げ材の選定に至るまで、全体のデザイン・プランニングを一任いただきました。防音性能の確保はもちろん、音楽とお酒を楽しむ空間にふさわしい雰囲気づくりにもこだわり、視覚・聴覚の両面から快適な空間づくりを目指しました。

工期

8日

リフォーム内容

店舗改装・遮音工事

金額

3,600,000円

場所

大阪府枚方市

防音工事後のドラムスタジオ

after

防音工事施工前の様子

before

店舗レイアウトと遮音の計画

カウンタースペースから厨房まではこれまで一続きの空間でしたが、今回新たに遮音壁を立ち上げて間仕切ることで、空間を分ける計画としています。北側・東側・西側については、遮音壁と既存壁の間に空気層ができることで、遮音性能がさらに向上します。

 

また、南側は出入口を塞ぐ仕様とし、全体として遮音性を高めることで、ドラムの大音量にも対応できる設計としました。外部への音漏れは約30dB程度と想定しており、隣接する民家や隣地境界線においても問題のないレベルとなります。

ドラムとカラオケの防音の難しさ

防音を考える際に重要となるのは「音の大きさ」と「周波数」の2点です。遮音性能を表す指標であるD値(遮音等級)の説明にもあるように、特に低音域は遮音が難しいとされています。たとえdB(A)(デシベルA特性)で数値上はレベルが下がっていても、人の耳には不快な低音が残ってしまう場合があるのです。

この観点から見ると、ドラムは「音量が大きい」「低周波成分が多い」という二重の要因を持つため、防音が非常に難しい楽器といえます。同様にカラオケも、幅広い周波数帯の音が含まれるうえ、楽器演奏に比べて音量自体が大きいため、防音対策が難しいジャンルとされています。

階段部の遮音について

階段へのグラスウール充填

お部屋の外周に沿って遮音壁を施工する際、2階へ続く階段部分がどうしても干渉してしまうため、階段を壁の一部として取り込む必要がありました。

 

そのため、いったん階段を解体した上で、壁面と同仕様の遮音構造に組み込み直す工事を行っています。添付の写真の通り、階段部分も他の壁面と一体化することで、遮音性能を確保した仕上がりとなっています。

天井裏の遮音について

ご予算と建物の構造条件を踏まえ、今回は天井の施工は行わず、遮音壁を2階の床面まで立ち上げる工法を採用しました。これにより、2階の未使用スペースには大きな音が漏れるものの、建物外部への音の影響はごくわずかとなります。

 

一般的に天井裏の空間は音が回り込みやすく、防音性能を下げる原因となりますが、今回の工法ではこの経路を遮断することで、課題を解消しています。

天井を貫通する間仕切り壁

お施主様のコメント

工期が非常に早く、あっという間に終わりました。見た目のところも美しくなり、満足しています。今回は空室を中心に丁寧に事前打ち合わせもしていただき工期も期間通りに終わりスムーズに営業準備ができました!

担当者のコメント

今回は、騒音トラブルが起こりやすい飲食店舗でのカラオケ導入工事でした。そのため、特に注意を払いながら打ち合わせを重ねました。店舗の内装デザインについてはAI生成を活用し、お客様のイメージを大切にしつつ、完成形を共有しながら進めていきました。

防音対策としては、ドラム演奏時には専用ミュートを積極的に活用し、カラオケには音量制限を設けるなど複合的な工夫を実施。その結果、店舗外にはほとんど音が漏れない快適な環境を実現することができました。

他の騒音対策を確認する

壁面の下地

壁の騒音対策

間仕切り壁にグラスウールを充填し、石膏ボードを重ね貼りすることで遮音性をアップ

浮構造の下地

天井の騒音対策

天井に浮構造を追加することで、上階への音漏れを緩和

天井のグラスウール

長屋の騒音対策

音問題が発生しがちな長屋の騒音対策。天井・壁に増し張り工事

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創和防音は、誠実な対応と確かな工事で

理想の防音空間を実現します。

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