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地球で最も大きな音とは?音圧レベルと防音性能の関係

  • 執筆者の写真: riku kawanaka
    riku kawanaka
  • 2024年5月22日
  • 読了時間: 6分

更新日:2025年10月30日

最終更新日2025年7月7日


爆音


先日、スコットランド出身の轟音バンド「モグワイ(Mogwai)」の音源を自宅で聴いていた際に、ふとこんな疑問が浮かびました。


「地球上で最も大きな音とは、一体どのようなものなのだろうか?」

今回は、この素朴な疑問を出発点として、音圧レベル(dB)の実例や、音の感じ方、さらには防音設計との関連性についてご紹介いたします。




目次

  1. はじめに:私が体験した最大の音圧

  2. 騒音レベルの代表的な例(音圧レベル表)

  3. 音の大きさと“体感”の関係 3-1. デシベルの変化は“感じ方”に比例しない 3-2. 時間帯や心理状態による影響

  4. 120dBを超える世界の音とは? 4-1. 130dB以上の代表的な音 4-2. 音圧と聴覚への影響

  5. 史上最大の音:クラカトア火山の噴火 5-1. 各地で記録された異常な音圧 5-2. 大気中の音圧の限界とは?

  6. 防音室で172dBの音を出したら?

  7. 音楽と“爆音”の現実的な距離

  8. 実際のご相談事例:クラシックカー騒音と壁面防音対策 8-1. 騒音の具体的な状況 8-2. 有効な防音対策の例

  9. まとめ:音への対処と防音設計の重要性




私が体験した最大の音圧


これまで私が体感した中で、最も強烈だった音は、ライブハウスでの「モグワイ」の演奏でした。耳で聴くというより、「音の壁」が身体を貫通するような感覚で、強烈な衝撃を受けたのを覚えています。


別のライブ会場で音圧を騒音計で測定した際、最大で約120dBを記録しました。これは、飛行機のエンジンを間近で聴くのと同等レベルの騒音です。


音楽ですので、不快な感覚はありませんでしたが非常に大きな音であることは確かです。





騒音レベルの代表的な例(音圧レベル表)


以下は、日常生活や作業環境などで遭遇する音を音圧レベル別に示した一覧です。防音工事や音響設計の目安としても有用です。

音圧レベル

主な音源の例

120dB

飛行機のエンジン(至近距離)

110dB

自動車のクラクション(2m前方)

100dB

電車通過時の高架下

90dB

大声の独唱、騒がしい工場

80dB

地下鉄の車内

70dB

電話のベル、騒がしいオフィスや街頭

60dB

通常の会話、静かな自動車

50dB

静かなオフィス

40dB

図書館、昼の住宅街

30dB

深夜の郊外、ささやき声

20dB

木の葉の擦れ合い、置時計の秒針(1m前方)

この表をご覧になったことのある方もいらっしゃるかもしれません。ですが実際の「うるささ」を数値から直感的に把握するのは難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。




デシベルの変化は“感じ方”に比例しない


音圧レベル(dB)は対数スケールで表されており、数値が10dB上がると、音の大きさはおおよそ2倍に感じられます。つまり


  • 60dB(普通の会話)と比べて

  • 70dB(電話のベル)は約2倍

  • 80dB(地下鉄車内)は約4倍

  • 90dB(工場内)は約8倍

  • 100dB(電車通過時)は約16倍の「うるささ」に相当します。


このように、わずか10〜20dBの差でも、実際には非常に大きな違いとして体感されます。





音の感じ方は時間帯や心理にも左右される


また、音の感じ方は周囲の状況や時間帯によっても変化します。夜間は「暗騒音」(背景音)が小さくなるため、日中なら気にならない音でも、より大きく感じられる傾向があります。これは「マスキング効果」が低下することによるものです。

このような特性を考慮しながら、防音対策や遮音設計を行う必要があります。





120dB以上の騒音とは?

一般的な音圧レベル表では、120dBを超える音についての具体的な記載は少ないですが、実際には以下のようなケースがあります:


  • 130〜140dB:ジェット機の真横、ロケットの打ち上げ音

  • 150dB以上:爆発音、発射音、超大型花火など


このような音圧は、瞬間的でも聴覚に深刻なダメージを与えるレベルです。





世界で最も大きな音:クラカトア火山の噴火


火山の噴火

観測史上最大の音として知られるのが、1883年にインドネシアのクラカトア火山で発生した大噴火です。

この噴火では、約160km離れた地点で172dBの音が観測されました。以下のような遠方でも、その音は記録されています:

  • 約2,000km離れたアンダマン諸島:銃声のような爆音

  • 約3,200km離れたオーストラリア西部:大砲のような音が繰り返し聞こえた

  • 約4,800km離れたロドリゲス島:遠くで銃声のような音が聞こえた


都市騒音(80dB前後)と比べると、クラカトアの172dBは実に100万倍以上の音のエネルギーに相当します。これは、もはや“音”というよりも空気を震わせる衝撃波に近い現象です。


なお、大気中で物理的に発生し得る音圧の限界は194dBとされており、それを超えると音ではなく「衝撃波」に分類されます。





防音室で172dBの音を出したら?

仮に、当社の設計による遮音等級D-60の防音室内で、172dBの音が発せられた場合、その減衰後の音は:

172dB − D-60 = 112dB

となります。これは、外部においても「ジェット機のエンジン」に相当する騒音が発生するという試算です。※実際には周波数特性や構造条件によって減衰量は異なります。上記はあくまで概算の目安です。




音楽と“爆音”の現実的な距離

一般的なピアノ演奏では最大で80〜90dB、エレキギターをアンプで鳴らす場合でも100dB前後が限度です。これと比べて、クラカトアの172dBという音は、日常的な音楽の世界とは完全に別次元のものです。


つまり、仮に「火山級の音量でギターを鳴らしたい」と思ったとしても、現実的には音響設備の限界を超える状況になります。



実際のご相談事例:クラシックカーの騒音に対する壁面防音対策

車の騒音に悩む人

最近、隣家のクラシックカーから発生するエンジン音や振動音に関するご相談をいただきました。

具体的には、隣接する住宅から車両を出庫する際、エンジン付近で約100dBの音が発生し、ご相談者様の室内では簡易測定で約70dBの騒音が確認されました。これは、通常の会話(約60dB)を大きく上回り、日常生活に支障をきたすレベルの騒音といえます。


このように外部からの突発的な大音量に対しては、ご自身の住居側での防音対策が現実的かつ有効です。当社では、以下のような施工をご提案しております


  • 室内に二重壁・吸音層を設けて音の侵入を軽減

  • 必要に応じて窓まわりの遮音強化や換気ルートの見直し

  • 騒音の性質(周波数・持続時間)に応じた音響シミュレーションによる対策の検討


クラシックカーに限らず、隣接する生活音や突発的な騒音に対して悩まれている方は多くいらっしゃいます。ご自身で解決できない音の問題に直面された際は、ぜひ創和防音までご相談ください。



最後に


人間は一般的に、80〜90dBで「うるさくて我慢できない」と感じ、100dB以上では聴覚への影響も懸念されます。音楽を大音量で楽しみたい方も、外部騒音にお悩みの方も、遮音・防音のアプローチはそれぞれ異なります


創和防音では、お一人おひとりの暮らしや目的に合わせて、現地調査と専門的な防音設計をもとに最適な対策をご提案しています。



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 音の悩み、創和防音が解決します。

大阪・兵庫・京都・奈良など関西全域で対応中。

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〈この記事を書いたライター〉 創和防音 編集部

創和防音は一級建築士・騒音振動公害防止管理者・一級施工管理技士など建築のエキスパートをはじめ、音楽大学卒業・元大手楽器メーカー勤務の楽器のエキスパートが在籍する防音工事専門会社です。

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