防音室にエアコンは必要!取り付け前に確認しておきたいポイントを解説
「防音室が欲しい」「防音室を自宅に作りたい」と考えている方へ、防音性能に加え、室内環境を快適に保つための重要ポイントである「エアコン」についてご紹介します。
防音室は楽器演奏やカラオケ、ホームシアターなど大音量を想定した設計が基本です。この時、音漏れ防止に注力するあまり、室内環境への配慮を怠ると、快適性を損ねる恐れがあります。
特にエアコンの設置は、防音室を快適に長時間利用するために欠かせない要素です。本記事では、防音室におけるエアコンの重要性や設置前に確認すべきポイントを詳しく解説します。
防音室にエアコンは必要不可欠
防音室を利用する際、エアコンは必要なのかと疑問を持つ方もいるかもしれません。防音室は高気密・高断熱で設計されており、熱がこもりやすい特徴があります。そのため、エアコンがない状態では夏場は室温が上がりやすくこもりやすいため、長時間の利用が難しくなります。
例えば、楽器の練習や動画配信、自宅カラオケを防音室内で楽しむ場合、体温や機器から発生する熱がこもり、快適とは程遠い環境になることも。防音換気扇を取り付けることが前提ですので酸欠になることはありませんが、室温上昇のリスクを避けるためにも、防音室にエアコンを設置することは重要です。
エアコン取り付け前の確認事項
防音室にエアコンを設置する際、以下のポイントを事前に確認しておくことが必要です。これにより、設置後のトラブルを未然に防ぐことができます。
1. 防音工事前にエアコンを準備する
エアコンの取り付けを希望する場合は、防音工事の前にエアコンを用意し、工事と同時に設置するのが理想的です。完成後にエアコンを取り付けると、二度手間になりコストが増える上、知識のない施工業者が取り付けた場合には防音性能が低下する可能性もあります。後からエアコンを取り付けるのが難しい場合もあるため注意が必要です。
2. 防音室のサイズを確認
防音室の広さによっては、エアコンの設置が難しい場合がありますが基本的には設置可能です。極端に狭いスペースではポータブルエアコンを検討する必要があるかもしれません。
3. 配管穴の確保
エアコン設置には室内機と室外機を繋ぐ配管が必要です。防音工事の際に配管用の穴を確保してもらうのが一般的です。創和防音ではエアコンの取り付けを前提としておりますが、価格を安く見せるために
記載を省いている業者も存在するので注意しましょう。
既存の防音室やユニット型の場合、配管穴が無ければ特別な加工が必要になる場合があります。遮音性能に影響が出る可能性があるので専門業者に事前に確認しておくのが安全です。
4. エアコン専用電源の確保
エアコンは多くの電力を必要とするため、専用の電源(専用回路)が必要です。専用回路がない状態でタコ足配線をすると、ブレーカーが落ちたり、火災の原因になったりする可能性があります。防音工事時に専用のコンセントを設置してもらうよう依頼しましょう。
5. 室外機の設置スペース
マンションなどの集合住宅では、室外機の設置場所が制限される場合があります。限られたベランダスペースや共用部の使用制限などがあるため、管理会社と相談し、設置場所を確保することが重要です。
注意することは多数ありますが、創和防音での防音工事の場合は「エアコンを取り付けてください」と一言言って頂ければ、エアコン本体以外は全て弊社で段取りさせて頂きます。
防音室のエアコン選びのポイント
エアコンを選ぶ際には、防音室の大きさや利用目的に適したものを選ぶことが重要です。冷暖房の効率や静音性が優れたモデルを選べば、防音室の快適性がさらに向上します。また、防音室の特殊な環境に適応するため、専門業者に相談することをおすすめします。
まとめ
防音室にエアコンを設置することは、快適な利用環境を実現するために欠かせません。エアコンの設置を検討する際は、防音工事前に準備し、配管穴や電源、室外機の設置スペースなどを事前に確認しておきましょう。
エアコンがある防音室は、長時間の利用でも快適で、ストレスなく趣味や作業に集中できる空間を提供します。防音室の設置を計画中の方は、ぜひエアコンの導入も検討し、快適な音環境を実現してください。
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