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人とは違う音が聴こえる…可聴周波数について


こんにちは! 創和防音のちくわです!

厨二病感のあるタイトルですが実は真面目な内容です!

今回は、普段人間がどんな音を聴いているのか、また他の動物がどんな音を聞いているのか

聴くことができる音=「可聴周波数」についてご紹介したいと思います。


音楽を聴く人




 


可聴周波数とは?


一般に人に聞こえる周波数の範囲(可聴域)は、低い音で20Hz、高い音で20kHzくらいまでの間と言われています。


こうした人に聞こえる音を「可聴音」「可聴周波数」と呼び、人の耳に聞こえないほど高い音を「超音波」人の耳に聞こえないほど低い音を「超低周波音」といいます。




 

聴こえないから関係がない…というわけでもない



音楽などに含まれる超音波(超高域)の音が人間の心を癒す作用を持っているという説があったり、可聴域より高い周波数の音が実際に聞こえている音を、より心地よく感じさせる働きがあることがわかってきています。


DTMをされている方はグラフィックイコライザーなどを通じて体感したことがあるのではないでしょうか?


「なぜレコードの音が良く聴こえるか?」というドキュメンタリー番組でもやはり超音波が関係あると言われていました。


逆に低域では(この場合、音というよりかは振動)人を不調にする場合も報告されており、ボイラーや振動する機器において聴こえはしない超低周波が問題となるケースもあるようです。



 

可聴周波数を利用した例:モスキート音



モスキート音の特性


モスキート音とは、17kHz以上の高周波音を指します。この音は、特に若者にしか聞こえないと言われています。人間が聞こえる音の周波数範囲は20Hzから20kHzですが、年齢とともに高周波音の聴力が低下するため、若い人にしか聞こえないような音を出すことが可能です。


年齢による聴力の変化


人間の聴力は年齢とともに低下しますが、それは特に高い周波数で顕著です。10代後半の高校生と20代前半の大学生でも、非常に高い周波数の音を聞き取る能力には明らかな差があります。


例えば、20代の若者と60代の年配者を比べると、1000Hzまでは約10dBの差しかありませんが、2000Hzで約15dB、4000Hzで約25dB、8000Hzでは約35dBの差があり、70代以上ではさらに大きな差が生じ、80代になると65dB以上の違いが生じるという実験結果もあるようです。



 

モスキート音を利用した試み


モスキート音装置とは?


モスキート音は若者には聞こえるが高齢者には聞こえない不快音であり、この特性を利用して公園などでの若者の集まりを防止するために使用されています。施設管理者向けに販売され、世界中の店舗や公共交通機関で導入されており、日本でも商業施設や公園に設置例があります。また、害獣退治として一般販売され、自宅に導入する個人も見られます。


数年前に東京都足立区の北鹿浜公園にモスキート音を発生する装置が設置されたという実例があります。この装置の導入は、若者による深夜の公園施設の破壊行為を防止するための対策として行われました。この対策は、イギリスで成功した事例を参考にしています。



 


モスキート音発生装置の問題点と議論


モスキート音発生装置は、対象に「不快な音」を照射する装置であり、これは一種の攻撃と見なされる可能性があります。たとえ若者の集まりを防ぐ目的で設置されたとしても、たむろしていない健全な若者にも不快な音を照射してしまい、この行為が許されるかどうかは議論の余地があります。さらに、たむろしている若者に対してであれば照射しても良いのかという点でも意見が分かれます。これは、倫理を守らない者に対して暴力が許されるかどうかという問題に繋がる可能性があります。


耳の感度が高い人は、およそ25歳以上でもモスキート音を聞くことができます。また、超音波を含む高周波音が人体に与える影響については十分な研究がされていません。


音が聞こえないからといって健康に影響がないとは言えず、むしろ聞こえないことが危険である可能性もあります。


 


猫が何もないところを見つめている


よく猫が何もないところをジッと見つめたり、やけに気になっているそぶりを見せる場合があります。

心霊現象?と思う方もいるかもしれませんがこれは猫の可聴域が人間よりも広く、単純に何かが聴こえて気になっている場合が多いようです。


我が家の猫もよくじっとタンスの上を見つめています。怖いのでやめて欲しい…。



 


他の動物の可聴域




犬

可聴周波数 65〜50kHz

低音は少しだけ人間の方がよく聴こえますが高域が人間よりはるかによく聴こえています。



 



猫


可聴周波数 60〜100kHz

人間よりも犬よりも、はるかによく聴こえています!



 



馬


可聴周波数 55〜33.5kHz

比較的、人と近い可聴域を持っていますね。



 

イルカ


イルカ


可聴周波数 150〜150kHZ

イルカは〜100kHzまでの高さの音を出して、跳ね返ってくる音から対象物までの距離や、対象物の材質まで調べているそうです。 聴覚もそうですが超高域の音はどのように出すんでしょうね…?



 

最後に


色々な動物をご紹介しましたが、みなさんいかがだったでしょうか?


可聴域外の音は関係が無いように感じるかもしれませんが人の感じ方、音色の部分には大きく関わってきます。


弊社のように防音の観点だけで周波数を見るのではなく楽器奏者の方も一度勉強してみると新たな発見があるかもしれませんね!



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