遮音シートよりも効果的な防音材を選ぶポイントとは?
更新日:2024.11.25
防音対策を考える皆さん、こんにちは! 創和防音です!
「遮音シート」という名前だけ見るといかにも防音効果がありそうですよね。しかし、実際のところ、期待した効果が得られなかったという声もよく耳にします。
今回はそんな「遮音シート」にまつわる誤解や、より効果的な防音材について詳しく解説していきます。騒音対策を考えている方は、ぜひ参考にしてください!
「ミツモア」という相見積もりサイトでは防音工事を選択すると「防音シート張り」という選択肢が上がってきます。専門的で無い工務店などでは一部、このような工事を実施しているようですが創和防音では遮音シートでの工事はお断りしております。
理由としては
・実験を何度かしましたが、人間が感じられるような効果が無い
・効果が出る可能性があっても予測できない
という2点です。もしも、必要な遮音性能が大きい方で(ピアノの演奏やスピーカーを鳴らす場合)このような工事を勧められた場合には注意が必要です!
目次
1. 防音の基本と選び方
まず、防音に関する基本的な知識を押さえておきましょう。防音とは、音の振動を遮断または減衰させることです。ここで重要なのが「遮音」と「吸音」の違いです。
遮音:音を物理的に遮ること。重い素材ほど高い効果が期待できます。
吸音:吸音とは音のエネルギーが「吸収」されることを言います。
防音材を選ぶ際は、これらの違いを理解して、自分の目的に合った材料を選ぶ必要があります。
専門的な用語はともかく、一般の方のイメージとしては
「室内の反響が気になる」→「吸音」
「音漏れをなくしたい」→「遮音」
という認識があれば問題ないかと思います。
2. 遮音シートに潜む注意点
2.1 遮音シートの実態:吸音材の可能性
「遮音シート」という名前の商品ですが、実際には吸音材としての役割しか果たせないものも多くあります。吸音材は音の反響を抑える効果はありますが、音を遮る力はほぼありません。これを知らずに購入すると、「期待外れだった」と感じる可能性が高いです。
2.2 遮音性能の限界
遮音性能を高めるには「重さ」が重要です。(質量則)一般的な遮音シートの面密度は約2~4 kg/m²ですが、建材として使われる石膏ボード(約9 kg/m²)やコンクリート(約24 kg/m²)と比較すると、明らかに軽量です。遮音シートでは充分な遮音効果を得るのは難しいのが現状です。
2.3 遮音シートの正しい用途
遮音シートを使用する場合は、壁材同士の間に挟み込むなど、密閉性を高める補助的な使い方をするのが理想的です。単体で防音対策を行うのは避けましょう。
3. より高性能な防音材:石膏ボードの魅力
防音材として特におすすめなのが石膏ボードです。
重さ:遮音シートの2~4倍以上の重量で、遮音効果が高い。
加工のしやすさ:カッターで簡単に切れるのでDIYにも最適。
コストパフォーマンス:比較的安価で入手可能。
施工時には隙間を埋めるためのコーキング材を併用することで、さらに効果を高めることができます。
4. コストパフォーマンスの高い防音DIY
「防音工事をDIYでしたい!」そんな方のために簡単に石膏ボードを使ったDIYでのポイントをまとめました。
材料選び:さまざまな厚みがあることが利点
施工方法:ボード間や隙間をコーキング材で埋める。
重ね貼り:2~3枚を目安に重ねて使用する。
また、ドアや窓の隙間対策にも気を配ることで、より高い防音性能を実現できます。
実際、ホームセンターで石膏ボードを持ち上げてみると分かると思いますが、見た目よりかなり重たいものです。DIYに慣れている方なら問題無いかもしれませんが、DIY初心者は怪我などを避けるためにも創和防音に依頼されることをお勧めします。
5. まとめ
今回のポイントを整理すると
遮音シートは単独では期待した効果が得られない場合が多い。
石膏ボードは防音材として非常に優秀でコスパも高い。
防音施工には隙間対策も重要。
正しい知識を持って防音DIYを行えば、限られた予算内でも大きな効果を得られます。私たち創和防音では、こうした情報を随時発信していますので、疑問や相談があればぜひお気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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