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騒音の事例と解決方法をご紹介02「ダンススタジオの騒音問題の例」

  • 執筆者の写真: riku kawanaka
    riku kawanaka
  • 2024年12月17日
  • 読了時間: 5分

更新日:10月30日


ここ数ヶ月、創和防音には全国からさまざまなご相談をいただいております。「足音が気になる」「音漏れをなんとかしたい」など、生活の中の“音の悩み”は人それぞれです。


本記事では、実際にお寄せいただいたご相談内容とその解決方法・概算費用をわかりやすくご紹介します。同じようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ創和防音までお気軽にご相談ください。


ダンススタジオの騒音に頭を抱える人



大阪府 大阪市のダンススタジオ騒音の事例



【ご相談内容】

ダンススタジオを運営しているお客様よりお問い合わせ「過去2年間、クレームは無かったが3ヶ月前より何度も管理会社から注意されている」とのお問い合わせでした。


状況を伺ったところ


・7階建の商業ビル内4階

・防音工事無し

・800Wのスピーカーシステムをステレオ再生


とお客様に非常に不利な状況で運営されているとのことでした。


一般的にダンススタジオで発生する音は非常に大きく、ライブハウスほどではありませんがグランドピアノの演奏に比べるとより大きな音が発生しています。多くのピアノ教室が防音工事をしている背景を考えると当然、ダンススタジオにも騒音対策が必要となります。


また、ダンススタジオを2階以上で運営する場合には足音の対策で防振床を入れることが前提となっています。簡易的なダンスマットなどで対策を検討されるかたもいらっしゃいますが、クレームリスクが大きくお勧めできません。


今回のケースでは以下のような内容が想定されます。




・隣のテナントが変わった


商業ビルやテナントビルでは、しっかりとした防音工事を施さないままスタジオを運営していると、騒音リスクが伴います。


例えば、最初は居酒屋が入っていて騒音問題が発生しなかったとしても、後にエステサロンやオフィスに変わると、クレームが発生するケースがあります。「自分たちが先に入居していたのに…」と思われるかもしれませんが、ダンススタジオで発生する音は場合によってはカラオケやライブバー以上の騒音となることがあります。そのため、防音対策なしで運営している場合は改善が必要です。




・プログラムが変わった


「ダンス」と一口に言っても、ジャンルや講師によって内容が大きく異なる場合があります。特に、レッスンの曜日変更や参加人数の増減などにより、音量や振動が変わり、新たなクレームが発生することがあります。





現地調査の結果


お問い合わせ頂いてから2日後、現地調査にお伺いしました。

スピーカーで音を鳴らしながら確認したところ、数点の問題点が見つかりました。



・窓からの回り込み


窓からの騒音

スタジオ内で音楽を鳴らす前に窓の前に立ってみると遮音性能が低く、外の音がかなりはっきりと聞こえてきました。

同じようにスタジオ内部で発生した音も建物の外へ出ていくため、これが上や下の階に聞こえている懸念がありました。




・エレベーターからの回り込み


エレベーターからの音の回り込み

スタジオで音を鳴らしながら各階を巡回した結果、エレベーター移動中にスタジオのフロアを通過する際、大きな音が漏れていることが確認されました。


原因はスタジオ入り口のドアの遮音性能が低いためで、上階のテナントオーナーに悪印象を与える可能性がありました。




・ダンスによる重量床衝撃音


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床衝撃音は、ジャンプやステップといった動作によって床を踏み込んだ際に発生する振動が、建物を通じて伝わる音です。コンクリートや木材などの固体を伝わって下階に届き、対策をしていない場合には非常に大きな音が発生します。





騒音問題の解決方法



窓の遮音性能に関して


窓からの回り込みの寄与はそれほど大きくありませんが、オーナー様からの印象などを考えるとやはり対策が必要です。 インナーサッシ(二重窓)にすることで遮音性能が上がり、騒音を防ぐことが出来ます。


二重窓について

ダンススタジオでは音の問題から二重窓を採用する場合が多いですが、ダンスをしているうちに暑くなり利用者が窓を開けてしまう場合があるようです。いくら対策をしても窓が開けられてしまっては意味がありません。


運用面に関しても注意が必要です。


対策に必要な費用は窓のサイズによって変わります。例えば少し大きめの腰窓(引き違い窓)であれば15万〜20万円程度、大型の窓や取り付けの際に枠が足りない場合などには追加工事が必要となり追加で10万円程度費用が発生する場合もございます。





ドアの遮音性能について


ドア部分の遮音性能を上げるには、2通りの方法があります。


・既存のドアを撤去し、防音ドアに変更する

・既存のドアを残したまま、内側にもう一枚ドアを追加する


一見、付け替えた方がスペースも取らず良い方法に思えるかもしれませんが既存のドアの撤去作業は大変な作業で、状況によってはドアを追加する方がかなりお安く収まる場合がございます。


防音ドアは性能やサイズによっても金額が異なりますが、簡単な交換であれば20〜35万円程度となります。




遮音工事の結果


こちらのケースは工事のご発注はまだ頂けていませんが、数十万〜数百万円のいくつかのパターンでお見積もりさせて頂きました。工事の内容にもよりますが3〜4日間スタジオが使えないため、その分の売上減少も加味した上での検討が必要となってきます。


同様のケースでお悩みの方はもちろんですが、新規でダンススタジオを検討されている方はぜひ創和防音までご相談ください。




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