換気扇の落とし穴?意外なところで防音性能が下がってしまう例
皆さん、こんにちは! 創和防音のちくわです!
今回は防音室でありがちな意外な落とし穴「換気扇の設置方法」についてのお話です。
防音室を心地良く使用するためには3つの要素があると考えています。
1.防音室内の音環境
2.防音室外に漏れる音の大きさ
3.防音室内の環境(温度や湿度)
今回は3番に着目して、使い心地の良いお部屋にするために必要な「換気扇」の設置方法について触れたいと思います。
DIYで防音室を作っている皆さんにも注目度の高い内容なのではないでしょうか?
換気扇設置の際の注意点 開口部は極力減らす
防音室の遮音性能を上げるには防音室内の気密性が重要になってきます。簡単に言うと防音室がしっかり作られていてもドアが開けっぱなしになっていては音漏れは避けれませんよね?
防音室の遮音性は気密性をいかに上げるかにかかってきます。少しでも開口部を無くして音が漏れないようにしたいワケです。
気密性を上げたいからといって換気扇も何もない密閉空間を作ることはできません。(法律的に)
そもそも、そんな空間にいたくないですよね?
つまり、快適な防音室を作るには音が漏れないように空気を入れ替えるという無理難題を同時に成立させないといけません!
防音室に最適な換気扇 ロスナイ
防音室の換気扇には「この一択しかない」と言っても過言ではないほど各社がこぞって使う製品が三菱電機から発売されている「ロスナイ」です。
画像出典:三菱電機
なぜこのロスナイが防音室に最適なのか?
HPの紹介からの引用です
「ロスナイは排気用と給気用の2つのファンを搭載。排気ファンで室内の汚れた空気を排出すると同時に、給気ファンで外気を取り入れ、計画的な換気が行えます。排気口・給気口を個別に設ける必要がなく、1台で「外気の取り入れ」と「室内空気の排出」を同時に実現します。」
とあります。
つまり、給気・排気を1つの機械で行えるため防音室の開口部が1個所で済みます。
防音室のの開口部(隙間)が最低限で換気が行えるため、気密性を高めることができるのです。
ロスナイを設置すれば安心!というわけでもありません
すこし脱線しますが気密性を高めるためには他にも様々な加工が必要です。
お部屋は様々な配線・配管が通っています。その通り道も当然隙間になってしまうので、このようにパテ(粘土のようなものです)でぺたぺた埋めてしまいます。
このような細かな点まで気を配り、丁寧に施工することで防音室は完成していきます!
防音室の窓について
リフォームの際には「窓をなくしてしまう」なんてことは法律上、なかなか難しいのですが遮音性能を上げるという観点だけお話すると窓はない方が絶対に有利です。壁に比べるとどうしても遮音性能は劣り、そこから音が漏れてしまうからです。
窓はなくせない、そもそもなくしたくない。しかし、遮音性能を考えると窓がどうしても弱くなってしまう…。そんな場合、創和防音では防音室の工事の際に窓は2重窓(2重サッシ)に施工させて頂きます。いまある窓の内側に一つ追加するような形で施工が可能です。
これにより壁には劣りますが、遮音性能を十分高めることが可能です!
最後に
防音室の壁や床の防音性能をいくら高くしても換気扇の隙間から音が漏れてしまっては意味がありません。意外な落とし穴になりがちなところですが創和防音にお任せ頂ければしっかり防音の処理をして安全安心で気持ちのいい空間をご提供させて頂きます。
この他にも気になる点があればどうぞお気軽にお問い合わせください!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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