ベッド周りの騒音を減らすには?寝室の防音工事でつくる快適な睡眠環境
- riku kawanaka
- 10月23日
- 読了時間: 5分
更新日:5 日前

「防音工事=楽器やカラオケのため」というイメージは過去のもの。いまは生活音による睡眠妨害のご相談が増えています。とくに寝室のベッド周りに関するご依頼は切実で、「家族の生活リズムの違い」「外からの騒音」「配管や足音の振動」など、原因はさまざまです。本記事では、音のタイプ別に「寝室 防音」の考え方と対策を、創和防音の視点で分かりやすく整理します。
快眠のために押さえたい「寝室 防音」の基礎
人が健康に過ごすには6〜8時間程度の睡眠が必要とされます。つまり1日の1/3は寝室。快眠グッズも有効ですが、元の音環境が悪いと効果は限定的です。まずは音の正体を知ることから始めましょう。
空気伝搬音:声・テレビ・車両音など、空気を伝わる音。対策の基本は隙間を無くす・開口部を強化。
固体伝搬音:足音・洗濯機や配管振動など、構造を伝わる音。建物側の工夫(防振・浮き構造)が必要で難易度は高め。
テレビ・冷蔵庫・室外機など壁に密着させた機器は“空気音+固体音”の両方を出しやすいため、壁から15cm以上(可能なら30cm)離して設置するのが基本です。
快適な睡眠環境の目安と「寝室 防音」の優先順位
世界保健機関(WHO)の目安では、就寝時の室内はおおむね30dB以下が望ましいとされています。対策の優先順位は次の通りです。
開口部(窓・ドア・換気口)の改善
家電・家具の設置位置と防振
必要に応じて壁・天井・床の遮音/吸音/防振
家族間の生活音に効く「寝室 防音」
家の中の音が原因なら、ピンポイント対策が効果的です。
室内ドアを防音ドアへ
一般的なドアは下部や枠まわりに隙間があり、音が漏れます。パッキン+気密構造の防音ドアに交換すると、声・テレビ音など空気音を大幅に抑制できます。
壁を防音
他の家族の生活音が気になる場合、石膏ボードの重ね貼りによる遮音や遮音壁による二重構造などで音の伝達を低減します。
これらは比較的、低予算で計画できることが多く、費用対効果が高い寝室の防音として人気です。
外からの騒音には「窓・換気口」を軸にした寝室 防音
立地由来(道路・繁華街・近隣宅)の騒音は、侵入口の強化が近道です。
窓の強化(インナーサッシ/防音ガラス)
窓は遮音のボトルネック。二重窓化(内窓)や合わせガラス/防音ガラスで、外部騒音を大きく低減。
換気口の消音
24時間換気が当たり前の時代、給気口から音が入るのは珍しくありません。消音材内蔵タイプへの交換やインサートダンパで侵入音を抑えます。
壁の強化(必要時)
グラスウールの充填や石膏ボードの重ね貼りで遮音を実現します。
ベッド周りだけの「寝室 防音」は可能?
就寝中のいびきが原因なら、まずは耳栓・イヤーマフ・安眠ドームなどの運用対策が簡単で効果的。ただし以下に注意。
耳栓・イヤーマフはアラーム音も聞こえにくくなる
安眠ドームは保温目的が中心で、高い遮音効果は期待しにくい
外部騒音や家族の生活音が主因なら、ベッド周りのみでは限界があり、寝室全体の入口(窓・ドア・換気)を押さえるのが現実的です。
低コストで今日からできる「寝室 防音」チェックリスト
機器は壁から15〜30cm離す/床直置きは防振マットを敷く
カーテンは厚手+床までの長さに(吸音・遮音の補助)
すきまテープでドア・窓の漏れを減らす
家具の配置で音の直進経路を遮る(本棚=簡易吸音体)
暗騒音の活用:微小な環境音(ホワイトノイズ等)で気になる音をマスキング
それでも厳しい場合は専門調査→最小工事で要点を抑える
まとめ|最小の介入で最大の静けさを
原因(空気音/固体音)を見極め、入口を押さえるのが鉄則。まずは窓・ドア・換気口から、次に天井・床へ。
ベッド周りの運用対策も併用すると効果が安定します。創和防音は、現地計測→原因特定→設計→施工→性能確認まで一貫対応。部分施工での効果最大化も得意です。お気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q1. まず何から始めればよい?費用を抑えたいです。
A. 窓・ドア・換気口の見直しが最優先です。すきまテープ、厚手カーテン、防振マットなど数千円〜の対策でも体感改善があります。必要に応じて内窓や防音ドアを検討しましょう。
Q2. いびき対策は工事が必要ですか?
A. いびきは局所的・近距離の空気音なので、まずは耳栓・イヤーマフ・ホワイトノイズなど運用対策が現実的です。
Q3. 上階の足音がつらいです。天井工事で必ず改善しますか?
A. 重量衝撃音(ドシン)は上階側の防振が最も有効です。こちらは大掛かりな工事になることは避けられません。
Q4. 戸建てで道路騒音が気になります。内窓と防音ガラス、どちらが良い?
A. 予算・窓数・枠条件によりますが、確実に遮音性能を確保できる内窓は総合的なコスパに優れます。既存サッシ性能が高い場合は防音(合わせ)ガラスの選択が有効なことも。現場でガラス厚や隙間を確認して最適化します。
Q5. 換気口からの音がつらいのですが、塞いでも大丈夫?
A. 24時間換気は基本的に塞ぐのはNGです。消音タイプの給気口や内部インサート材で換気量を確保しつつ減音する方法をご提案します。
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音の悩み、創和防音が解決します。
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〈この記事を書いたライター〉 創和防音 編集部
創和防音は一級建築士・騒音振動公害防止管理者・一級施工管理技士など建築のエキスパートをはじめ、音楽大学卒業・元大手楽器メーカー勤務の楽器のエキスパートが在籍する防音工事専門会社です。


