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集合住宅でのピアノ練習室を快適に!防音室導入のすすめ

みなさんこんにちは。創和防音です。


ピアノに関連する記事は複数書いていますが、より多くの方へ防音室の良さをお伝えするため再度ブログを書いています!


音響部の担当者は学生時代にセルゲイ・ラフマニノフ氏にハマり、ピアノの研究に没頭しました。そんな担当者だから「ピアノの音響とは?」とはいう難しいテーマにも真摯に向き合い、お客様の理想の防音室を作り上げることが可能です!



【セルゲイ・ラフマニノフ】

1873年、ロシアのノヴゴロド県で下級貴族の家に生まれました。音楽家の家系に育ち、幼少期からその才能を示しました。母の指導でピアノを始め、後にペテルブルク音楽院に入学しますが家庭の経済的困難から転校を余儀なくされ、モスクワ音楽院で厳格な指導を受けます。チャイコフスキーの支持を得ながらも、交響曲第1番の失敗により神経衰弱に陥り、創作に苦しむ時期が続きました。しかし、その後指揮者として活動しつつ、再び作曲に挑戦し大曲を後世に残しました。


ピアノ演奏の様子


近年の住宅事情とピアノ練習室の課題



都市部を中心に集合住宅が増え、限られた空間での楽器演奏に悩む方が増えています。特にピアノはその音量と広がりから、周囲への影響を懸念する声が多く聞かれます。そんな問題を解決する手段として注目されているのが「防音室」の導入です。この記事では、防音室の種類や設計のポイント、ピアノの音量特性について詳しく解説します。これを読めば、自宅で快適にピアノを練習するための方法が見つかるはずです。



騒音対策について詳しく見る


 

目次


  1. 防音室の種類と選び方

  2. 防音設計の重要性

  3. ピアノの音量と騒音問題

  4. 集合住宅での防音工事のポイント



 



防音室の種類と選び方


自宅でピアノを練習する際に課題となるのが「音漏れ」。特に集合住宅では、隣接する部屋や上下階への配慮が求められます。防音室を導入することで、こうした悩みを解消できますが、防音室にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴があります。




部屋全体を防音仕様にリフォームする方法です。壁や天井、床に防音材を施し、窓にも二重窓や防音ガラスを取り付けます。この方法は遮音性能が高く、ピアノ演奏に最適な空間を作り出せます。


最も満足度が高く、価格も平米単価で考えればユニット型防音室とも大きくは違いません。



ピアノ防音室





部屋の壁や天井に増し張りし(石膏ボードを追加で貼り付ける)防音する方法です。コストを抑えつつ防音が可能な反面、効果がどの程度出るか未知数のため、時間を選ばずに演奏するというのは難しいのが実情です。防音室は予算的に難しい場合に施工を検討します。



増し張りの構造



ユニット型防音室


既存の部屋の中に防音室を設置する方法です。移動可能なものもあり、引っ越し時にも持ち運びができる点が魅力。ピアノ専用に設計された製品も多く、比較的手軽に導入できます。


部屋全体を防音室にするのと比べて、遮音性能は低くなること、防音室内が狭くなることからアップライト、グランドピアノを弾く方はリフォーム型を選択されることが多いのではないでしょうか?




 



防音設計の重要性


ピアノの音は高音から低音まで幅広い周波数帯にわたり、その音が壁や床を伝って広がるため、騒音として捉えられることも少なくありません。そのため、防音室を設計する際には、遮音と防振の両方を考慮することが必要です。



  • 遮音性能を高める工夫


    ピアノの防音室では、D値と呼ばれる遮音性能指標が重要です。一般的には「D-50~55」を目標に設計します。これにより、隣室や近隣に音がほとんど聞こえない状態を実現できます。



  • 防振対策


    ピアノは低音域の振動が床や壁を通じて伝わりやすいため、浮き床・浮き壁の構造を採用することで振動を吸収し、騒音を防ぐ効果があります。集合住宅では特に効果的です。




 



ピアノの音量と騒音問題


ピアノは90~110デシベルという音量を発する楽器で、これは一般的な会話(60デシベル)より圧倒的に大きな音量です。住宅地で許容される騒音基準値を大きく超えるため、防音対策なしでは周囲に迷惑がかかる可能性があります。



  • アップライトピアノの対策


    アップライトピアノには音を抑える弱音ペダルやマフラーペダルが備わっていますが音色の面で難しい面もあり「練習をする」「ピアノの演奏を楽しむ」という意味ではやはり防音室が必要になるでしょう。


  • 消音ユニットの活用


    消音ユニットを取り付けることで、通常のピアノを電子ピアノのように使用できます。センサーが鍵盤の動きを読み取り、電子的な音をヘッドホンで再生する仕組みで、音漏れをほぼゼロに抑えられます。ただし、音色が電子的になるため、演奏感を重視する方には物足りないと感じる場合もあります。また、打鍵の音は防ぐことができないので、下の階からクレームがくるリスクがあり、注意が必要です。




 


集合住宅での防音工事のポイント



マンションなどの集合住宅では、一軒家に比べて小さな音でも苦情に繋がりやすい傾向があります。特に隣接する住戸への音漏れを防ぐために、以下の対策が推奨されます。



  1. 壁・床・天井の防音工事


    壁は遮音壁を新たに立て、内部は吸音材で吸音、床は防振ゴムで浮床にすることで振動や音漏れを大幅に軽減します。



  2. 換気設備の防音


    防音室ではエアコンや換気扇の設置も重要です。防音仕様の換気扇を使用することで、換気口からの音漏れを防ぎます。



  3. 専門業者の利用


    防音室の設計・施工は専門知識が求められるため、防音工事に精通した業者に依頼することが成功の鍵となります。




 


ピアノ練習室を楽しむための工夫



ピアノ練習を快適に続けるには、防音設備の導入だけでなく、近隣住民への配慮も重要です。練習時間を限定する、事前に挨拶しておくといった小さな心遣いがトラブルを未然に防ぎます。


防音室は、ピアノ愛好者にとって欠かせない設備と言えるでしょう。適切な対策を講じることで、自宅でも思い切り演奏を楽しむことができます。防音専門業者と相談し、自分に合った防音室を導入してみてはいかがでしょうか?




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