【騒音対策】窓の対策だけで騒音が収まらない場合の原因と対策
- riku kawanaka
- 7月10日
- 読了時間: 3分
防音対策を検討する際、真っ先に注目されるのが「窓の遮音」です。特に都市部や幹線道路沿いでは、窓から入る騒音に悩まされる方も多く、防音サッシやインナーサッシ(二重窓)の導入を検討されるケースが増えています。
しかし、窓を高性能なものに交換しても、室内が静かにならないという声もよく聞かれます。その原因のひとつが、「壁の遮音性能が窓に比べて低い」ことです。

窓の遮音性能は“等級”で決まる
窓の防音性能は「T値(遮音等級)」で示され、数字が大きいほど遮音性能が高くなります。代表的なT値と性能の目安は以下の通りです。
T-1等級(Dr-25相当):標準的なサッシより少し遮音性が良い
T-2等級(Dr-30相当):厚みのあるガラスなどを採用し、生活音や話し声の軽減に効果的。
T-3等級(Dr-35相当):騒音の多い環境に対応。道路交通騒音などを軽減。
T-4等級(Dr-40相当):スタジオや病院など、極めて静寂が求められる空間向け。
このように、窓の性能をT-3やT-4等級まで高めることで、大きな音を大幅に軽減できます。
→ 詳細は:防音サッシのT値について
壁の遮音性能が重要な理由
一方で、壁の遮音性能についても同等の配慮がなければ、効果は半減します。
壁の遮音は「Dr値」や「dB(デシベル)値」で示され、一般的な住宅の壁はDr-25〜35程度の性能がほとんどです。つまり、T-4等級(Dr-40相当)の窓を取り付けても、隣の壁がDr-25では、音が壁から入ってくるのです。

窓と壁、どちらか一方では効果が不十分
防音とは「音の侵入経路をすべてふさぐ」ことで初めて効果が得られます。窓だけをT-4にしても、壁がDr-30では、家全体で見たときの透過損失は思ったほど下がらないことが多いです。
最適な防音対策をするには?
防音性能を最大限に引き出すためには、以下のような総合的なアプローチが必要です。
現地調査で音の侵入経路を特定
窓・壁・床・天井の性能をバランスよく設計
T値とDr値の整合性を取ったプランニング
創和防音では、遮音等級や構造の違いを丁寧に説明しながら、予算と目的に合った最適な防音プランをご提案しています。
【創和防音】防音体験ルームのご案内
創和防音では、実際に防音室の性能を体験いただけるショールームを開設しております。楽器を持ち込んでの体験も可能です。防音性能を実際に体感しながら、設計やご要望についてじっくりご相談いただけます。※ご利用は【予約制】となっております。
【創和防音 ショールーム】
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