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マンションの騒音対策!窓の対策の実例を徹底解剖

  • 執筆者の写真: riku kawanaka
    riku kawanaka
  • 10月2日
  • 読了時間: 5分

車や電車の通過音、繁華街の人や街の音など外部騒音の悩みはつきません。今回のブログではこういった外部騒音をどのように防ぐのかを解説します。


騒音問題に悩んでいる方の一助になれば幸いです。



1.騒音の調査に伺った際に考えること


お客様から問い合わせがあり、騒音の調査に伺った際に担当者がどういったポイントを見ているか、また考え方などを解説します。



・騒音の種類と大きさ


一番最初に考えなくてはならないのは騒音の大きさです。調査時に対象の騒音が鳴っていた場合にはこの音を測定し、周波数を分析します。携帯のアプリで騒音計なども存在しますが、弊社がお伺いする際には騒音調査専門の機器を使用して確認します。


事前にお伺いしている騒音の種類などで変わりますが、創和防音が使用する精密騒音計は2つ



普通騒音計 NL-21

JIS C 1509-1:2005 class 2 、IEC 61672-1:2002 class 2など各種規格に適合した普通騒音計です。


普通騒音計 NL-21



精密騒音計(1/3オクターブ分析機能付) NA-2

騒音計としては、JIS C 1516 : 2020 クラス 1、IEC 61672-1 : 2013 class 1、JIS C 1509-1 : 2017 クラス 1、など各種規格に適合した精密騒音計です。


精密騒音計(1/3オクターブ分析機能付)

〈出典〉リオン株式会社 https://svmeas.rion.co.jp/products/NA-28.html


このような騒音を用いて「騒音の大きさ」「騒音の周波数」を測定し、対策を検討します。



なぜ周波数分析が必要なのか?


以前にも解説しておりますが、一般的に高い周波数は遮音しやすく、低い周波数は遮音がしにくいです。

つまり騒音が低い周波数であればあるほど、より強固な対策が必要となり、価格も上昇するということです。



2.窓の大きさと壁の遮音性能


車の音や人の声などの外部騒音が気になったときに一番最初に気にしなくてはいけないのは、開口部です。換気扇や通気口なども含めますが代表的なもの「窓」になります。開口のなかでもサイズが大きく、騒音の影響を受けやすい箇所なのでまずは窓の対策を検討していきます。


ここからは、実際の実例をもとに解説していきます。



外部騒音の原因を探る 窓の状態のチェック


サッシのメーカーや品番、サイズと状態を確認していきます。今回、調査に伺った神戸のマンションは築40年以上で、サッシの交換などは一度もされていないとのことでした。


施工前の窓


経年劣化による歪みや、構造的に遮音がしっかりできているのか、隅々まで確認します。一見、しっかり閉じられているように見えても、実際には隙間が様々なところに存在しています。


窓の状態

また、ガラスの厚みも重要です。ガラスがどの程度の厚みがあるのかを確認します。単板ガラスや複層ガラス、合わせガラスといった種類も含めて確認していきます。測定することが難しい場合には目視で可能な限り確認を進めます。



窓の周りの壁の状態


次に考えなくてはならないのは、窓周りの状態です。画像から分かると思いますが、壁面のほとんどが窓になっており、壁の部分は躯体壁(コンクリート)となっております。今回はRC造の建物ですので、壁の遮音性能は高く、窓のみの対策となりました。


木造戸建ての場合には注意が必要で、窓周りの壁面が遮音性が低い場合にはなかなか、騒音が小さくならないケースがあります。こういった事態を避けるために建物建設時の図面を確認させて頂き、外壁・内壁の仕様から壁面の遮音性能を確認します。


騒音問題の対策では壁面の遮音性能を一定にすることが重要で、壁面の遮音性能がD-40(40dB減衰)の場合には窓の遮音性もT-4(40dB減衰)に合わせることでコストパフォーマンスの高い対策が実現します。



インナーサッシの検討


今回は既存サッシをそもそも交換する前提でのご依頼でしたので、その前提で進めましたが、やはり騒音が気になるとのことで二重窓(インナーサッシ)を追加工事することとなりました。


インナーサッシを入れる場合、気をつけるべきポイントは2点です。


・ガラスの厚みと遮音性能

・サッシの遮音性能



ガラスの厚みと遮音性能


特に既存サッシのガラスとインナーサッシのガラスの厚みは注意しなければなりません。


詳しくは以下のブログで解説しております。


ガラスの厚みによる遮音性能

簡単にまとめると、ガラスの厚みを全て同じものにすると周波数帯で弱点が出来てしまう。ということです。ガラスの大きさ重さなどから、専門のスタッフが計算し、適切な厚みをご提案します。




サッシの遮音性能


サッシ自体の遮音性能も非常に重要です。メーカーによってはきちんとしたテストを行い、遮音性能のデータを公表しています。メーカーサイトをよく読み込んで、確認をしなければなりません。


ここで注意が必要なのは「〇〇相当」や「約〇〇dB減衰」といった性能表記です。多くのメーカーが使用している表現でもありますが、特定の条件(既存サッシの性能が高いなど)での測定や測定は行なっていない予測値での表現なども見受けられます。


カタログなどの記載を読み込んでいく必要があります。


弊社が日常的にお客様におすすめしているのはこちらのサッシです。



後付樹脂内窓 プラメイクEⅡ


プラメイクEⅡ


こちらのサッシはメーカー測定においても性能が確認されており、過去に弊社が実施した測定においても確かな効果が確認されております。



騒音対策での窓リフォーム


弊社のような騒音対策専門の業者は一般的な窓専門業者と違い、お部屋の状態などを確認し、騒音が最も小さくなる対策をご提案させて頂きます。

騒音に悩まれている方はぜひ一度、弊社までお問い合わせください。


騒音対策

 
 

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