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防音工事の費用はなぜ高い?〜価格の背景と後悔しない選び方〜

  • 執筆者の写真: riku kawanaka
    riku kawanaka
  • 7月14日
  • 読了時間: 4分

大工作業

「防音工事って、そんなに高いものなんですか?」


初めてご相談いただくお客様から、こうした驚きの声をいただくことがあります。実際、防音工事の価格は一般的なリフォームとは異なり、相場を知らないと戸惑うことも多いのが実情です。


この記事では、防音工事の費用が高額になる理由と、その内訳・市場価格の目安について詳しく解説します。また、後悔しないための選び方のポイントもご紹介します。



1. 防音工事の費用は「何に」かかっているのか?

防音工事の費用は、大きく以下の3つの要素に分けられます。


(1)遮音性能の確保(D値)

防音工事では「D-35」や「D-50」などの遮音等級(D値)が目安となります。これは、どれだけ音を減衰できるかを示す指標で、高い遮音性能を目指すほど工事の手間と材料費が増大します。

たとえば、隣家にピアノの音が聞こえないレベル(D-50程度)を実現するには、単に壁を厚くするだけでは足りません。構造的に「浮遮音構造」「二重天井」「床の浮き構造」などを組み合わせて設計する必要があります。


防音に欠かせない浮構造は防音工事でしか使用しない特殊な構造で、職人や施工管理者においても専門家でなければなりません。そのため、通常の壁面制作より費用がかかってしまいます。



(2)構造と設備の複雑さ

浮床の施工

防音室の工事は、一般的な内装工事と比べて特殊な工程が多く含まれます。


  • 遮音、防振、吸音のバランス設計

  • 換気・空調・配線の防音処理

  • 隙間(サッシや扉)の特殊施工

  • 音場の調整(残響・響き)


加えて、防音工事は「目に見えない性能」を扱うため、確かな技術と経験、現地調査に基づいた設計力が必要です。



(3)設計・調査・管理コスト


騒音測定

費用には、実際の工事費だけでなく、次のような工程も含まれています。


  • 現地での音響測定・構造調査

  • 用途に応じた個別設計


創和防音では、これらをトータルで管理・サポートし、性能保証とともにお引渡ししています。



2. 市場価格の目安

防音工事は内容によって価格が大きく異なりますが、以下は代表的な例です。

用途・性能

遮音等級

価格の目安(5畳)

備考

簡易音楽練習室

D-40〜

150万円〜

軽音楽・テレビ音・話し声対策など

一般的なピアノ室

D-50〜

200万円〜

中〜大型ピアノ・弦楽器

本格レコーディング室

D-60〜

250万円〜

DAW録音・ナレーション・YouTube収録など

※上記は標準的な価格帯です。建物構造や階数、電気・空調の移設条件などにより前後します。



3. 防音工事が高額になる理由とは?


1)「目に見えない性能」にコストがかかる


防音性能は壁や床の裏側に隠れてしまい、仕上がりを見ただけでは判断できません。性能が数値で保証されているかどうか、これは価格の大きな違いを生むポイントです。

創和防音では、遮音性能を測定し、数値で確認できる形でご報告しています。




2)「音漏れ」は一箇所でもあれば効果が半減する


音は空気だけでなく、建物を通して振動としても伝わります。そのため、「一点突破」的な漏れがあると全体の遮音効果が損なわれてしまいます。

これを防ぐには、隙間の処理、配管・ダクトの防音、サッシの二重化など、細部まで手の込んだ施工が必要です。



3)施工不良が「やり直しできない」


防音工事は、壁や床を一度仕上げた後に「やっぱり足りなかったから追加で…」とはできません。後戻りできない工事だからこそ、最初の段階でしっかりと調査・設計・打ち合わせを行う必要があります。



4. 安い工事やDIYで失敗するケース

「ネットで買える吸音材を貼ってみたけど全然静かにならない」「防音ボックスを設置したけれど、振動が床から響いている」このようなご相談を数多く受けます。

DIYや簡易な防音グッズでは、遮音(音を止める)ではなく吸音(音の響きを抑える)しかできないことがほとんどです。

さらに、防音ボックスは「完全に浮いている」構造ではないため、床や壁を伝う音(固体伝播音)には無力です。



5. 費用対効果と“投資”としての防音工事


一見高額に思える防音工事ですが、得られるメリットは非常に大きなものです。


  • 近隣とのトラブル防止

  • 家族間のストレス軽減

  • 仕事や趣味の集中力向上

  • 資産価値の維持(付加価値のある物件)


とくにマンションや戸建てでのピアノ・DTM・楽器演奏では、防音の有無が日常の快適さを左右します。



6. 創和防音がご提案する「納得の防音工事」


創和防音では、現地調査・ヒアリング・設計から施工・測定・保証まで一貫して自社対応しています。

私たちが大切にしているのは、「高性能であること」と「お客様の暮らしに合っていること」の両立です。

防音室の用途、演奏スタイル、ご家族や近隣の状況まで伺った上で、適正な費用と最適な性能をご提案しています。


防音室について


まとめ:価格だけでなく「中身」で判断を


防音工事の価格は一律ではなく、お部屋や用途によってまったく異なります。

「とにかく安く」は、かえって損になるケースも。ぜひ、防音性能・設計・将来性を含めた「費用対効果」という視点で工事内容を検討してみてください。

創和防音では、初回ご相談・現地調査は無料(※一部地域を除く)で承っております。お気軽にお問い合わせください。


創和防音

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創和防音は、誠実な対応と確かな工事で

理想の防音空間を実現します。

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