
WORK 12
ドラム用 防音室
京都府京都市上京区のお客様からのご依頼でご自宅にドラム用のスタジオを作成しました。すでに扉と窓は防音の施工がされていたため、床・壁・天井を中心に施工させて頂きました。
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BOUON PLAN

カウンタースペースから厨房まではこれまで一続きの空間でしたが、今回新たに遮音壁を立ち上げて間仕切ることで、空間を分ける計画としています。北側・東側・西側については、遮音壁と既存壁の間に空気層ができることで、遮音性能がさらに向上します。また、南側は出入口を塞ぐ仕様とし、全体として遮音性を高めることで、ドラムの大音量にも対応できる設計としました。外部への音漏れは約30dB程度と想定しており、隣接する民家や隣地境界線においても問題のないレベルとなります。
防音のポイント:階段部の遮音について
お部屋の外周に沿って遮音壁を施工する際、2階へ続く階段部分がどうしても干渉してしまうため、階段を壁の一部として取り込む必要がありました。そのため、いったん階段を解体した上で、壁面と同仕様の遮音構造に組み込み直す工事を行っています。添付の写真の通り、階段部分も他の壁面と一体化することで、遮音性能を確保した仕上がりとなっています。


防音のポイント:天井裏の遮音について
ご予算と建物の構造条件を踏まえ、今回は天井の施工は行わず、遮音壁を2階の床面まで立ち上げる工法を採用しました。これにより、2階の未使用スペースには大きな音が漏れるものの、建物外部への音の影響はごくわずかとなります。一般的に天井裏の空間は音が回り込みやすく、防音性能を下げる原因となりますが、今回の工法ではこの経路を遮断することで、課題を解消しています。

お打ち合わせの工夫

壁紙やカウンターの色味など、細部にわたる調整を行うために3Dパースを作成しました。サンプルを ご確認いただきながら、お客様のイメージ通りのお店になるよう、担当者が一つひとつ丁寧に調整を進めました。




